

![[イメージ]セメント製法 成型](images/factory/factory_c01.jpg)
成型のため、踵部分を固定します。
![[イメージ]セメント製法 つりこみ](images/factory/factory_c02.jpg)
甲周辺部分を型に巻き込んでいきます。ここで靴の出来が決まってきます。
![[イメージ]セメント製法 圧着](images/factory/factory_c03.jpg)
甲革とソールを縫い付けず、圧着機を使い糊で接着します。

使用される糊が改良され、非常に強力な接着力を実現することが可能となった為実用化されました。
ミシン工程が存在しないので、靴底から水分が浸入する可能性は非常に低く、雨靴にも採用されています。
また、最近ではソールに通気口を設けてさらに通気性を高めたものも製品化されています。

![[イメージ]つり込み](images/factory/factory_g01.jpg)
つり込み
熟練の職人が行う、履き心地を左右する大事な工程です。
![[イメージ]出し縫い](images/factory/factory_g02.jpg)
出し縫い
縫い目は表に出ないもののグッドイヤーウェルト製法の根幹であり、この構造が、丈夫で安定感抜群の履き心地を生みだします。
![[イメージ]コバ削り](images/factory/factory_g03.jpg)
コバ削り
どのように仕上げていくか、職人の勘が全てです。コンマミリ単位で形を整えていきます。
![[イメージ]圧着](images/factory/factory_g04.jpg)
仕上げ
製造過程でついた、油や汚れを洗い落とし、クリームを付けて磨き上げます。

本格派の高級紳士靴などには、この製法が使われています。他の製法に比べ、職人の技術が重要なことと、多くの部品と手間がかかる分、たいへん丈夫で長持ちしますし、しなやかな靴が出来上がります。底の交換も靴にダメージを少なく交換することが可能です。さらに、中物にコルクやフェルトを入れることで、吸湿性・断熱性にも優れ、クッション性と足なじみにも優れています。
その為、お値段が高くなってしまいますが、お手入れをきちんとしていただければ、何十年と履き続けることができます。